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こんにちは、オーストラリアでワーキングホリデー中の1号です。

皆さん、オーストラリアと聞くと「自然が豊か」とか、「フレンドリーな国」とか、「海がきれい」とかなどイメージするかと思います。

いきなりですが、皆さんオーストラリアで生活をする中で人種差別を感じたことはありますか?

僕はオーストラリアに到着後、直ぐに旅を始めたのですが、旅中に人種差別を感じることが度々ありました。

シドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市のみで生活をする分には人種差別を感じることは少ないかと思います。

ですが、ここオーストラリアは多民族国家とはいっても未だに白豪主義の色が残っている場合もありますので、オーストラリアでの生活をお考えであればその歴史から知っておくのもいいでしょう。

 

白豪主義とはなにか

白豪主義とは簡単に説明すると移民規制のことです。(オーストラリアの場合)

オーストラリアではこれを「White Australian Policy」といいます。

これは1901年から1973年まで70年以上も続いた政策です。

移民規制と言えば聞こえはそこまで悪くないですが、実際には白人最優先主義(白人至上主義)で白人以外の人種の排除政策です。

海外からの移民を規制するにとどまらず、先住民であるアボリジニへの迫害や隔離なども行われていました。

これは「Stolen Generation(盗まれた世代)」と言われ、1910年ごろから1969年まで続いています。

実際に何が行われたかというと、アボリジニの子供(約10%)を親元から強制的に離し強制収容所や孤児院などに送られたり、白人家庭で育てるという政策です。

つまり、アボリジニの文化を忘れさせ、オーストラリアの文化に染めさせるといった内容です。

ただ、この政策に関しては実際にどの程度のレベルで行われていたのかいまだに議論されているようです。

また、1920年には先住民の保護という名目で人種隔離政策も行っており、この政策によってアボリジニの90%が減少したといわれております。

 

では、なぜ白豪主義が始まったのか

そもそもオーストラリアは移民を大々的に受け入れておりました。

これは国を大きくする為と戦争によって多くの若者を失ったからです。

当然イギリスからの移民は多く、ヨーロッパや欧米からも多くの移民者がオーストラリアに来ました。

この時、アジアからの募集は行っておりません。

そして、なぜ白豪主義が始まったのかという事ですが、これは一種の自己防衛策だったという声もあります。

1851年にオーストラリアで「金」が発掘されたのが始まりで、ゴールドラッシュと言われております。

これを機に、イギリス人やアメリカ人、ヨーロッパ人に加えて、大量の中国人が移民してきました。

中国人はその後も自由移民で大量にオーストラリアに移民し、社会形成を変えてしまう恐れがあるほど増えてしまったのです。

この時期は頻繁に反中国人暴動も起きたそうです。

皆さんも感じることは多いかと思いますが、中国人コミュニティは非常に強く、移民先の文化に染まらず自国の文化をその国で形成し生きていきます。

世界中にチャイナタウンがあるので想像は付くかと思いますが、本当に彼らの多国で生きていく力は物凄いです。

まさにその国に中国を作ってしまっています。

そんな中国人は当時オーストラリアで恐れられ嫌われ、中国人をこれ以上増やさないために「White Australian Policy」を発令したのです。

そう、この政令は増え続ける中国人に対し始まったようなものなのです。

ですが実際に対象になったのは中国人のみではなく、非白人全てという広範囲で行われました。

 

多文化主義への移行

まず多文化主義を簡単に説明すると、日本人・オーストラリア人・インド人・ブラジル人、どの国にもそれぞれの文化があり、その異文化を持つ人間が同じ場所で一緒に共存していく上で対等に扱われるべきだという考えです。

第2次世界大戦終了後、オーストラリア国内の労働力の問題で大量移民計画が始まりました。

ただし、これはイギリスやヨーロッパからの移民受け入れをすることにより白豪主義を完成させるためのものだったといわれています。

その後、地理的にも近いアジアからの移民も増えていき、今までの人種差別政策は薄れていくものとなりました。

1973年には移民法、1975年には人種差別禁止法が制定され白豪主義は終焉を迎えていくことになります。

ただ実際に白豪主義が終焉を迎えた理由としては、経済的な成長に伴って国際的な発言力が増したこと、人種差別に対する国際的な批判の強まり、イギリスの影響が弱まることでアジアやアメリカとの関係が強まり白豪主義の維持が困難になったからだとも言えます。

ちなみに、オーストラリアにはベトナム村などもありベトナム人が数多くおりますが、これはベトナム戦争後に難民受け入れをおこなったからです。

個人的意見とすれば、オーストラリアの資本主義を支えてきたのは移民であるヨーロッパ人やアジア人の力が大きく、いまだに白豪主義を訴えている人が理解できません。

未だに残る人種差別

現在では人種差別の制度自体は解消されています。

ですが、20世紀後半には白豪主義(白人至上主義)に戻そうとする動きもありましたし、2000年代になってからも暴徒化した白人による事件も起こっています。

現在でもオーストラリアに人種差別が残っているのは間違いありません。

ただ、私はこれまでにケアンズ・ブリスベン・シドニーに滞在してきましたが、大都市ではこれといって人種差別を受けたことがありません。

ですが、オーストラリアを旅した時に人種差別を感じたことはあります。

ウルルへの旅路でアリススプリング(アボリジニの聖地)を訪れました。

ここはウルルに近く内陸の小さな町なのですが、人によっては冷たい視線を浴びせてくる人もいました。

話しかけても無視されたり、ひたすら睨みつけてきたり、スーパーで買い物をするときなど。

これは、大都市から離れ内陸に行けば行くほど感じることが多かったです。

ちなみにですが、アリススプリングにはアボリジニが数多く生活をしています。

そこで生活をするアボリジニは見た目も汚く、家もなく、お酒に溺れている人が多かったですね。

これは、現在も続く白人による差別的なことや過去の歴史、アボリジニへの国からの支援金など多くの事が絡み合っていますので、アボリジニについては別記事で書こうと思います。

 

日本の人種差別はどうなのか

まずはじめに、日本に限らず世界中に人種差別はあります。

日本にも当然あります。

移民大国であるアメリカやカナダにだってあります。

今回取り上げた白豪主義のように国の政策でなくとも個人ベースでは必ずあるのです。

 

日本でもお年寄りで戦争や戦後の日本を経験している人、またそういった家庭で教育を受けてきた人たちが差別的な考えを持っている人もいます。

また、現代だからこそ日本の都心部にも観光客等で外国人が溢れ、海外旅行も身近なものになり、ソーシャルメディアを通して外国人に触れる機会が増えてきているので、日本人も外国人に「慣れ」てきている部分も多いかと思いますが、日本だって田舎に行けば行くほど差別的な部分は残っているかもしれませんね。

だからオーストラリアにしても内陸に行けば行くほど差別が残っているのも不思議ではありません。

狭い世間で生き根強い教育が残り、外の世界の人間に慣れていないという理由で。

 

人によっての人種差別の受け取り方

人によっての人種差別の受け取り方ですが、例えば(外国人が日本で)

・電車に乗っていたらジロジロ見られた

→(日本人)あの外国人かっこいいなー、美人だなー。

・困っているのに知らん顔された

→(日本人)英語が話せないから助けてあげたいけど聞こえないふりしていよう。。

・道を聞いたのに教えてくれない

→(日本人)英語が話せないから教えてあげられなかった。。

とか、日本人からしたら話したり教えてあげたくても出来なかった。ただ興味があった。みたいな感覚でも外国人からしたら差別されていると感じてしまうかもしれません。

当然、故意に人種差別する方もいますが。

例えば、スクーリーズについての記事で「日本人に生卵を投げつけるとラッキーになる」というジンクスがあると書きましたが、これだって立派な人種差別です。

子供とはいえ17歳にもなれば、教養があればこんなことはしません。

スクーリーズについてはこちら

実際に僕が働く職場でもイギリス人に言われたことがあります。

他の日本人が喋ってくれないことで、「俺が白人だから差別されているの?」と聞かれました。

これもイギリス人は日本に興味があって色々話したい、けど日本人は英語が喋れなくて話したくてもなかなか会話が出来ないといった状況です。

まあ、これは日本人が喋ろうとする努力をしないのが悪いといった例ですが、こういった些細な事でも人種差別と感じてしまうものです。

 

まとめ

話は多少広がりましたが、今現在オーストラリアで人種差別を多く受けるかと言ったらそうではありません。

上で述べましたように、いまだ白豪主義を主張する人もいますが親日の人だって沢山います。

大学で一生懸命に日本語を勉強するオーストラリア人だっています。

最近、反日の話題も多いですが私が出会う韓国人や中国人は良い人ばかりだし、特に若い世代は親日の人が多いです。

これは海外に出ている人なら共感してくれる人は多いのではないかと思います。

メディアがよく流す日本は好きか嫌いかのようなアンケートなど嘘の情報は信じない方が良いです。

国単位では色々な問題があっても、個人単位では違うという事ですね。

若い世代でも生まれ育った環境や教育によって差別をする人もいますが、世間が狭いので仕方ありません。

環境によって形成された人格はそう簡単に変わりませんし、小さい頃からその家庭で受けてきた教育はなかなか抜けません。

ですが、僕が実践して気が付いたことは、自分が心を開いていけば相手も心を開いてくれるものです。

ただ、無理して頑張り過ぎても辛いだけですので、ほどほどに。

 

僕も無意識に人種差別(区別)をしていることがあり、それに気が付いた時は落ち込みます。。

(やっぱ○○人は・・・のような)

気を付けなければいけませんね。

 

最後に、人種差別はこの世界から無くなることはありません。

上記のようにオーストラリアに人種差別が残っていることは確かですが、私たち日本人にも人種差別は残っています。

非常に難しいことですが、まずは偏見を持たずしっかりと個人をみて、相手を理解しようとすることが大切だと思います。

また、直ぐに「差別だ差別だ!」と言わず、自ら心を開いて歩みよっていくことが大切だと思います。